偏差値40の社会人がデータサイエンティストを目指すブログ

小学6年生の数学レベルの人がデータサイエンティストを目指しています

数学には国語力も必要とする…?

前回の数学の授業は、正の数、負の数、絶対値について学びました。

今日は以下のことを学びました。
・不等号
・不等号は左基準で基本左側に小さい数が来る(例:2<4)
・()の外し方
など。

240302数学授業

240302数学授業

 

問題例1
・+8はー2よりいくつ大きいか。

国語が苦手な人は、ーがついているのに、大きい?でつまづくかもしれない。
マイナスだけど大きい!?
答えは10だけど学生の時だったら混乱したかもしれない。

 

問題例2
次のことがらを、正の数を使ったいい方で表せ。
【1. ー5点上がる】

ん?と一瞬思考が止まった。
ー5点上がる…?
日本語おかしくない?

「+5点になるとどうなる?」
5点下がる
ああ…そういうことか。
なんでこんな日本語のひっかけみたいな問題なんだと思ったら、たがいに反対の性質をもった数量を表す訓練みたいだ。

【2. 東へ ー3km 進む】


これ、僕は「西へ 3km 戻る」と答えました。
しかし正解は「西へ 3km 進む」でした。
逆は必ず偶数なんだそうです。

【3. ー10時間後】

答えは10時間前。完全に騙し合いの日本語の問題みたいだ。
日本語能力も試されてる?
理系文系というけど、これじゃ理系にも文系能力が必要じゃないか(笑)

それから、分数の計算についておさらい。
分数については小学生の時の記憶があるので、比較的分かる。
でも苦手だったなぁ。

分母をそれえるやつ、なんだっけ!?
「通分」
それそれ、思い出しました。
通分、約分、何の役に、何のためになるか分からず、昔はブツブツ文句を言っていました。

でも先生によると、もう少しすると分数はまったく出てこなくなるそうです。
えっ!?小学校の時習うのにもう使わないんですか。
小数で表せるし分かるけど、なんか残念です。

残念ですというのは、なんだか勉強した時間が残念な気がするのですが、でも数学の基本には必要なんですよね。

あとは()の外し方を習いました。
(1)+(+)→+
 +(ー)→ー

 そのまま
(2) (+)→+

  (ー)→ー
 そのまま
(3)ー(+)→ー

 ー(ー)→+

これはなんとなく覚えていたけど、中学の時はなんで+になったり-になったりするか分からずに気分が悪かったですね(笑)

次の授業につづく。

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初めての数学授業

私はこれまで数学の授業をまともに受けたことがありません。
中学1年生の1回目か2回目の授業で数学は諦めた記憶があります^^;

それでも毎日学校へ行き数学の授業を聞いていましたが、先生は典型的なマニュアル人間、教科書に書いてあることをそのまま読み上げ、機械的に授業を進める人でした。授業についていけない人は、そのまま透明人間のように見えないふりをされて置き去りにされます。

数学の先生は人柄的にも人気がない人で、給食の時に先生に出される牛乳を、誰かが腐った牛乳と入れ替えて、先生が飲んだ瞬間に口を押えてトイレに駆け込むというのを見ました。

僕はそういうのを見て、なんでこんな権威も人望もない先生に勉強を習わなければいけないんだと思い、ますます勉強しなくなりました。

そういうこともあり、もう一度数学を勉強することで、そういう記憶も消したいと思いました。記憶の上書きです。

2024年2月29日、ついに朝9時30分から最初の授業が始まりました。
まずは「1章 正の数・負の数」からです。

2024年2月29日数学授業

2024年2月29日数学授業

この日習ったことは、
・数には3種類あること(正の数、0、負の数)
・間違えた問題は×をつけておき、何度でもやりなおす
・絶対値(数直線上で、ある数に対応する…と原点との距離)
・絶対値を表す記号
・絶対値にはマイナスがないこと
です。

問題の一例としては、並べられた数を
(1)小さい物から順に並べる
(2)絶対値の大きいものから順に並べる
というものでした。

授業は1時間ですが、あっという間に時間が過ぎました。
先生の話では予定では1日2ページ進めたいということでしたが、1ページと1/5ぐらいしか進みませんでした。

今回は計算というより数字の扱いについての話だったので、頭が混乱することなくスムーズに理解できました。
これからがんばっていきたいと思います。

次回の授業につづく。

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数学の先生との出会い

図書館から失意のまま帰宅した私は「やっぱりデータサイエンティストを目指すのは無理かな」と思って、パソコンを眺めていました。

それまで数学やデータサイエンティストのことをGoogleで調べていたので、検索画面に出るほとんどの広告が、それらに関連するものばかりになりました。その中にたくさんの塾の広告が混じっていました。

 

「そうか、塾に入ればいいんだ」

 

そう思って数学塾を調べ始めました。
しかし、塾といえば進学塾ばかりで、しかも学生向けのものばかりです。

「社会人 数学 塾」とキーワードで検索してみましたが、数学マニアが教える数学塾みたいのが出てきて、それはそれで、なんか抵抗あるなと思いました^^;

数学マニアってちょっとなんかすごそうで教えてもらうのには申し訳なく思います。

やっぱり今から数学の勉強をするのは難しいかなと考えはじめたとき、ふと、ジモティーという個人売買を行うサイトで、フリーランスの方々が仕事を募集していることを思い出しました。

「ひょっとしたら個人で教えている塾講師がいるかもしれない…」

そう考えて調べてみたら、何人か個人で塾講師をしている人達が生徒を募集していました。すごい有名な大学の学生、医学生、塾講師の副業など様々な人が、様々な教科を教えますと宣伝投稿をしていました。

その中で長い期間、中学・高校の数学を教えていた元教師で元塾長という方の投稿が目にとまりました。ウサギのようなキャラクター画像と共に丁寧に教えてくださると書いてありました。しかし、募集要項は明らかに現役学生の募集内容でした。

「社会人に教えてはくれないだろうか…」

半ばダメもとでメールを送りました。

そのメールには、なぜデータサイエンティスを目指したいのか、データサイエンティストになって何をしたいのか、自分のプロフィール、現在の数学レベルなど詳しく書いて送りました。

そうすると、すぐにその先生から返信が来ました。
メールには、ちょうど先生の生徒が翌月にひとり辞める事、僕の目的がしっかりしていること、過去に社会人を教えたこともあることから、数学を教えてもいいと返信がありました。

「やった!」

僕は嬉しくて、座ったまま床を蹴って、デスクチェアをくるくる回しました。

先生のメールには、最近は高校数学に統計に関する授業が混ざってきていることなども書かれてあり、統計を教える機会も増えてきているので、僕に教えることが自分のタメにもなると言ってくれました。とても優しい先生です。

僕はこの先生に数学を教えてもらうことを決めました。
理由は、

・とても親切なメールをくれる

・質問にも淀みなく的確な返信をくれる

・スムーズにコミュニケーションが取れる(癖がない)

・長年の実績がある

です。

 

授業はリモートのみ。

基本は、最初の面談からリモートで行うそうですが、僕は長いお付き合いになると思ったので1度は先生にリアルでお会いしてみたいと思い、先生に無理をお願いして会いに行きました。

先生とお会いした場所は群馬県で、都内近郊に住む僕の家からは遠かったのですが、それでもリアルで会って会話をするということは、僕にとってはとても意味があると思っていました。一度でも会っておけば、リモートで話す時の信頼感も変わってくると思ったからです。

先生にお会いした日は雪がチラつく日でしたが、先生は時間に遅れずに来てくれて、郊外型ショッピングモールのフードコートで初めてお会いしました。

予想より若く、私より少し年下、それなのにとても輝かしい実績をもたれていて、本当にすごいなぁと思いました。人間は生まれて育つだけなのに、なぜここまで生き方に違いが生まれるのだろうかと考えこみそうになりましたが、それは置いといて、先生の面談を受けました。

面談と言っても堅苦しいものではなく、雑談から始まり、中学数学・高校数学で習う範囲について詳しく教えてくれました。それらの中で、統計に使う数学にどれが必要かを先生は詳しく教えてくれました。

僕は先生にあらかじめ、データサイエンティストが使う統計に関わる数学を最短期間で教えてほしいとお願いしていました。しかし、先生が用意してくれた中学1年~高校3年までで習う数学の内容のリストには、ほぼすべてが必要と示されていました。

あえて省くなら図形に関わるものです。しかし、これは学校で習う本当に一部の数学であり、データサイエンティストを目指すなら、中学・高校数学のほとんどをやり直す必要がありました。

僕は会社員として働いているので、今は週2回の授業(1回1時間)が限界です。
そうなると、少なくとも3年以上かかります。
学生時代に勉強しなかった代償はとても大きいです^^;

でも、僕はそれでいいと思いました。本当は3年で統計検定2級まで行けたらと思いましたが、無理をして挫折したくはありません。ここで諦めたら、すべて振り出しに戻ります。もうやるしかないです。こんなポンコツ人間のおっさんに数学を教えてやろうと思ってくれる人に二度と出会いかもしれません。僕は先生に数学を教えてもらうことを決めました。

僕の数学のレベルは本当に低くて、それが心配でしたが、先生は過去に色んな生徒を見て鍛えられたので、問題ないと言ってくれました。

先生はすでに教材を決めてくれていて、同じショッピングモールの別の階にある本屋に移動しました。本屋の数学教材コーナーには、微分積分とか代数とか謎の言葉が並び、数学の苦手な僕には、直視したくないような本ばかりでした。
それらの本を開いてみても、異星人が書いた古文書ぐらい理解不能な内容でした。

「これにしましょう」

先生が差し出した本は「新Aクラス 中学代数問題集」と書かれていました。

先生はこの本がお勧めで、この本で中学1年生が習う数学から学びなおしましょうと言いました。

本を開けてみると、屋根のついた数字(ルート…?)や、カッコに囲まれたアルファベットがたくさん見えました。パラパラとページをめくっただけで心臓がドキドキします。中学時代に配られていたら、即ゴミ箱か、川へ行き、平たい石と比べて何回跳ねるかを試していたと思います。

これは「パンドラの箱」だと思いました。
開けてはいけないと言われたのに、開けてしまったパンドラの箱からは災厄が飛び出し、パンドラの箱には希望だけが残ったという言い伝えがあります。

この残った希望には二つの考え方があるそうです。
(1)1つは、希望が残ったことで、人類は希望を持って生きられるようになった。
(2)もう1つは、箱に希望が残ったことで、人類は希望を叶えられず彷徨い続ける。

パンドラの箱は開けたら最後。生涯で「悩み」という災厄に見舞われます。
しかし、残った希望が何なのか確認することは出来るんじゃないかなと思います。
僕はその箱に残った希望を見たいです。

先生と自分用にその本を買って、こうしてデータサイエンティストの道が始まりました。先生は本当に優しい先生で、不安げな私に何度もだいじょうぶと言ってくれました。

僕は、帰りの電車の中で、まるで誰かに嘘をついたかのような後ろめたさに似た気持ちと、僕は何をしているんだろうかという、とても複雑怪奇な気持ちで居ました。帰りの中の電車では、その数学の本を開いて読むことはありませんでした。

先生がこの本を教材に選んだ理由は、とても有名な一貫校でこの本が教科書として使われていて、使い勝手が良いんだそうです。


数学の勉強開始へつづく。

 

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▼データサイエンティストに必要な84のスキルとは?

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なぜデータサイエンティストを目指したいのか

はじめまして。私は44歳の社会人です。
勉強が大嫌いで、数学が最も苦手だった男が、突然データサイエンティストを目指すことにしました。

図書館へ行って数学の本を開いてみたものの、宇宙人が書いた古文書かと思うぐらい意味が分かりません。
ネットで塾を検索してみるも、受験生や数学オタク向けの塾ばかり。

そんな時、ひょんなことから見つけた中学数学のエキスパートに数学を教えてもらうことになりました。

私が卒業した高校は偏差値40の超無名私立高校、漢字や書道は得意だったけど、それ以外はまったく興味なし。

そんな自分がデータサイエンティストを目指したいと思ったきっかけは、社会人になって気付いたジレンマです。

蓄積された様々なデータを見ていると、色んなことが閃き、色んなことに良く気が付くけど、それを同僚や上司に説明しても根拠がないから信じてもらえない…。

過去を振り返ってみれば、私は学生時代から色んなことによく気が付き、そこから新しいアイディアを考えますが、それを他人に説明しても理解してもらえず、怪訝な顔をされることが幾度もありました。何度説明しても理解してもらえないのです。しかし、ネットを検索してみると、自分の考え方は間違っていないと確信することが幾度もありました。

そして社会人になった今も、同じようなことが度々起こります。
私は気が付きますが、会社の人は気が付かないのです。

そんな話を知人の研究医のお医者さんに話したところ「君は研究者になるべきだよ。今までたくさんの学生を大学で見てきたけど、君のような鋭さを持っている人はいないよ」と言いました。

私はそれを聞いてポカンとしました。

最初は頭が悪すぎるという意味かと思いましたが、そうではなく推測が優れているということでした。

推測…研究…?

研究は分からないけど、昔から推測や変化に敏感なところはあるなと思いました。
家に帰ってネットを探索してみたところ「データサイエンティスト」なる資格があることを知りました。

しかし調べてみるとチンプンカンプンな数字とMみたいな変な記号がたくさん出てきて頭が痛くなりました。
なんなら私はαが出てくるだけで気分が悪くなるくらいの数学音痴です。
そっとブラウザを閉じました。

それから数週間が経ちましたが、その間にも会社が蓄積した過去データを見ていると、様々な変化に気が付きますが、どうせ話を聞いてもらえないと思い、そっと心にしまいます。

…でもやっぱりおかしい。あのデータには未来のヒントがあると思いモヤモヤします。確信はあるけど、やっぱり統計の知識がないから、それを根拠を持って他人に説明できません。

苦しい…。何度かそれを繰り返し、ついに数学に向き合うことを決意して、まずは図書館へ行きました。

図書館には中学までの数学の本が揃っていました。
とりあえず中学の数学の本をまとめてテーブルに置いて開いてみたところ、中学1年最初の教科書から内容が分かりません。

「数学より算数からだ…」

自分がデータサイエンティストという山の麓に着地した瞬間でした。
見上げてみるとその山の頂上は雲を突き抜けていて、地上からは高さも分からないぐらい高い位置にあります。

無理だ…。せめて学生のうちにデータサイエンティストを目指せていたら…。
そう後悔しながら、静まりかえる図書館の本棚にそっと本を戻して帰路につきました。

つづく。

 

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